冷徹上司の過剰な愛
9章

料理教室

次の日、朝ごはんを作ろうと目を覚ますと、隣にいるはずの難波さんがいないことに気づく。



「難波さん…?」



とりあえずスマホで時間を確認すると、6時前…。


起きるにはまだ早いはずだよね…?


難波さんを探しに体を起こそうとした時、ドアの向こうから足音が聞こえ、思わず寝た振りをする。


なんで寝た振りをしたのか…それは自分でも謎。



「あのん?…、」



寝室に入ってきた難波さんの存在にドキドキ。寝た振りがバレないかとドキドキもする。


その時、唇に触れた何か……。


多分だけどキスされた…?


そのまま寝た振りを続けていると、「あのんちゃん、」と難波さんの優しくて甘い声が。


…寝た振りバレてる!??もう起きるべき??


と迷っていると…。



「っ、……!」



首元に顔を埋め、首筋を舐める難波さんはきっと気づいてる。この寝た振りに。


そうこうしている間にも、服の中に侵入してくる怪しい手。



「………っ、!難波、さん…。」
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