冷徹上司の過剰な愛
侵入してきたその手はもちろん胸元で止まり、そのまま遊ばれる。


朝から…っ、…。



「寝た振りするあのんが悪い。お仕置きがてら少しだけ食べさせて。」



なんて言った難波さんだけど、"少し"なんて絶対口だけ。"がっつり"食べるくせに。


その証拠にすぐに上に乗ってきた。



「…いい?」


「っ、…はい。」



その返事を最後に、"がっつり"食べられた。それも2回も。


昨日に続き、わたしの身体は満たされまくりで………幸せ。


愛し合ったあとリビングに行くと、すでに朝ごはんが用意されていた。起きた時、隣に難波さんがいない時点で薄っすら勘づいてはいた。


朝ごはん作ってくれてるんだろうな、って。


ほんとにこの人はどこまでも完璧なんだよなぁ。



「じゃ行ってくるね。お利口さんに待ってて?」



難波さんを見送るため、玄関まで向かうとそんなことを言われ、優しく頭を撫でられる。



「なんだか新婚みたいで照れる。…けどいいね。こんなに可愛い奥さんが待ってると思うと、早く帰って来たくなる。」


「えへへ♪お仕事頑張ってくださいね。」


「…ん。じゃ行って来ます。」
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