「おれがおまえの姉ディアーヌといい仲だということは知っているよな?ディアーヌの離縁の決着がついた。だからやっと、彼女を妻に迎えられる。というわけで、おまえはもう用済みだ。そうだな。どうせだから、異母弟のところに行くといい。もともと、あいつはディアーヌと結婚するはずだったんだ。妹のおまえでもかまわないだろう」

この日、リン・オリヴィエは夫であるバロワン王国の第一王子マリユス・ノディエに告げられた。
選択肢のないリンは、「ひきこもり王子」と名高いクロード・ノディエのいる辺境の地へ向かう。
そこで彼女が会ったのは、噂の「ひきこもり王子」とはまったく違う気性が荒く傲慢な将軍だった。
クロードは、幼少の頃から自分や弟を守る為に「ひきこもり王子」を演じていたのである。その彼は、以前リンの姉ディアーヌに手痛い目にあったことがあった。その為、人間不信、とくに女性を敵視している。彼は、ディアーヌの妹であるリンを憎み、侍女扱いする。
しかし、あることがきっかけで二人の距離が急激に狭まる。が、それも束の間、王都が隣国のスパイの工作により、壊滅状態になっているいう報が入る。しかも、そのスパイの正体は、リンの知る人だった。

※全三十九話。ハッピーエンドっぽく完結します。ゆるゆる設定です。ご容赦ください。

あらすじ

「お下がり令嬢」のリンが再婚した相手は「ひきこもり王子」。が、王子は、ひきこもりの印象とはかけ離れた傲慢不遜な態度でリンに「侍女の真似事をやっていろ」と宣言する。了承するリン。二人とも自分を隠して違う自分を演じていたのだ。すれ違いつつも惹かれ合う二人。そんなある日、王都が隣国に占領される。そのきっかけを作ったのは、リンのよく知る人だった。「お下がり令嬢」と「ひきこもり王子」の愛へとつながる物語。

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