❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
第八章 生死を彷徨う拓真
「かすみ、ごめん、でもお前と共に人生を歩んでいきたい気持ちは嘘じゃない」

「ごめんなさい、一人にしてください」

かすみはタオルケットを頭から被り、泣いていた。

拓真は婚姻届を病室の引き出しに閉まって、病室を後にした。

拓真は一週間後、新堂組組長襲名式を控えていた。

組長ともなれば、今までよりもさらに命が狙われるリスクは高い。

拓真はいつも緊張の中で生きてきた。

今は自分のことより、かすみのことで頭がいっぱいだ。

注意力散漫になっていた。

そんな時、拓真は銃で狙撃された。

「若頭、しっかりしてください」

拓真は救急搬送された。

大館はかすみの病院へ向かった。

「失礼します、お身体の具合はいかがですか」

一人にしてと、拓真を病室から追い出してから、拓真は全く姿を見せなかった。

拓真さんのバカ、何で本当に私を一人にしちゃうの。

そんな時、病室に来てくれたのは大館だった。

「大丈夫です、あのう、拓真さんはどうされてますか、私、拗ねてしまって、
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