竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜

29 お妃選定の儀

 
「おお! ついに明日、竜王様のお妃様が決まるのか!」
「楽しみだわ! おめでとうございます! 竜王様!」
「おめでとうございます!」


 リプソン侯爵が「お妃様選定の儀を執り行う」と宣言したことで、その場が一気にお祭りムードになっていく。しかし当の本人の竜王様は驚いた様子もなく、シリルさんに問いかけた。


「事前に竜王の卵を体に宿したという、報告はあったか?」
「……残念ながら、まだございません」
「わかった。では令嬢や王宮の成人女性に通達を出せ。心当たりのあるものなら、貴族でなくてもかまわん」


 するとその言葉を聞いたリプソン侯爵が、あわてて竜王様に駆け寄った。
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