見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
私に忍び寄る影
はぁ…寒……

12月の夜だもん、そりゃあ寒いよね…


そっか、離婚してもう半年経ったんだ…
何かあっという間だったな…



あれから……
宏哉と葉月からは何も音沙汰はない。
青井さんから、二人からの慰謝料の入金があったと聞いたくらい。



そして、スポーツクラブは九十九さんがいなくなって4か月。
私の心はぽっかりと穴があいたまま…

でも使う筋肉を意識しながら身体を動かすのは変わってない。
九十九さんから教えてもらった事は忘れずに実践してる。


梨本さんが私を見つけると話してくれるのは楽しいしありがたいと思ってるけど…やっぱり…寂しくて……



それにしても私…
こんなにも九十九さんが気になるなんて…

好きなのかな…九十九さんのこと…



え?

あ……そっか、私…好きなんだ。
九十九さんが…


やだ、なんで今頃気付くの…


そうだよ、私…
担当してもらってた時から…

好きだったんだ、九十九さんが。


でももう…横浜で彼女ができてるはず。
あんなに素敵な人だもん。

うん…そうだよね、もう会わないだろうし…
九十九さんは諦めなきゃ。


ていうか、そもそも告白したところで九十九さんに選ばれないもん。


年下で頼りないし。

トレーニングでかっこ悪いとこもたくさん見られたし。

浮気されるような女だし。



…そうだね、元から期待しちゃいけない人だったんだよね。

そっか…

そうだよね……



でも九十九さん…

もう一度だけでいいから…


会いたいです…




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