【実話】ただ、普通の幸せがほしかった

家族

深く傷ついた私は、しだいに仕事を休むようになり、

仕事に対してやる気になれず、お店を辞め愛人とも別れた。

お店をやめてからは、なかなか仕事が見つからず、

まるで、初めて東京に来た時と同じようだった。


初めは、キレイになれば夢が叶うと思っていた。


でも、東京に来て、ただ、キレイになっても女優にはなれなかった。


芸能関係の複数の男性と肉体関係をもっても、結局、
デビューの話など一度もなかった。

いつも、忙しいから紹介する時間がないとごまかされてばかり…


何一つうまくいかなくて、いつも後悔ばかり…


東京に来た理由、
それは、手術を受けて夢を叶えるためだった。


夢に近づくことはなく、遠回りばかりしていた。


そんな時、母親から電話があった。


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