【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
第二章 暴力

痛み

小学校高学年になりいじめは言葉の暴力から本当の暴力へと変わりはじめ、日に日にひどくなっていった。


帰りのホームルームが終わりチャイムと同時に急ぎ足で教室を出て下駄箱に向かった。


「早く家に帰ろう」

「ぼっとん、一緒に帰ろうぜ!」

その声に体がビクッとした。


後ろを振り向くと
山下、大西、川村と他のクラスの男子2人がいた。


「・・・・・」


「俺達と仲良く帰ろうぜ!」


はじめてみる山下達の笑顔は、どこか不気味で、その笑顔のうらには何かがあるような気がした。


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