准教授 高野先生のこと

これまで私はあまりケータイに執着しない人だったのに、今ではもう……。

ケータイは私の生活にとって必要不可欠な必需品になっていた。



待受け、着メロ、ストラップ、カバーにケースに……etc.

今までは――

ケータイをオリジナルにアレンジする人の気持ちって正直あまりわからなかった。


けれども、最近はなんとなくだけど少しわかる気がする。

だから今では私のケータイも……。

カレンダーだった待受け画面は先生が切り取る風景にかわったし。

アドレス帳の中には[特別]というグループができたりして。


たぶん――

先生とプリクラなんて撮ったりしたらもうっっ!

絶対にケータイに貼りたくなるに違いない。

但し、電池が入ってるところのフタの裏に……。





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