my name
★第2話★

第二印象




今日から三学期が始まる。


あたしは布団から出られずにいた。


学校では赤木君とどうやって接したらいいんだろう。

今までと同じでいいのかな。

まぁ、学校で話し掛ける用事なんかないか。



なんか憂鬱だなー。

学校行きたくないなー。

絶対気まずいもん。



赤木君はもう起きたのかな。

学校までの道って知ってるのかな。

一緒に行かなきゃいけないのかな。


やだなー。



「空、いい加減に起きないと遅刻するよ!!」

ママがいきなりあたしの部屋に入って来たかと思うと、そう叫びながらカーテンを勢いよく開けた。


眩しい。

あたしは太陽の光を遮るように布団で顔を隠した。


「早く起きる!」

とまた一言叫んで部屋を出ていった。



手だけを布団から出して枕の横にある携帯を掴んだ。

パカッと携帯を開けて、布団から顔を出して時間を確認する。


うわっ本当にヤバイ。


布団をガバっと剥いで起き上がる。

「さぶっ」








< 9 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop