零~ZERO~
発病していた
私が通っている心療内科は、以前は普通の内科のみをやっていて、"冷やし中華始めました"的な感じで、途中から、心療内科を始めた病院だ。

先生も、専門の先生では無く、内科の先生と一緒。
内科では、いつも、お世話になっていて、腕も良くて信頼していた。


その先生によると私は、
[回避性パーソナリティ障害]
[依存性パーソナリティ障害]
"の、傾向があります。"
完全な病気ではないらしい。


じゃあ、私は何なの?
そんな事を思いながら、クスリを貰える安心感で、通い続けていた。
そのクスリが自分に合っていると思っていた。


でも、通うたび、先生は、明るくお喋りをするだけで、私の話しを、ちゃんと聞いていない気がしていた。


時には、先生の前で無く事もあった。
初めの頃は、"彼氏"という言葉が出るだけで、泣いたりもした。


気が付けば、体重が、1ヵ月で7キロ落ちてあた。

詞音が居ないなら、生きている意味を感じられなかったから。
だから、食べる必要も無い。
お腹も空かない。
感情が無い。
笑えない。
楽しくない。


それでも職場では、作り笑いをしていた。
体力も無いし疲れる毎日だった。


はっきり『別れよう。』と言われていない、こんな終わり方って…。
私達の7年間は何だったの。
私の20代は何だったの。
そんな事ばかり考えていた。


7キロも痩せると、骨盤が浮いて、デニムが擦れて痛い。
アザが出来た。そのアザは、今も残っている。
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