運命の恋~先生を抱きしめたい~
近づく運命の日
生徒たちの進学先が
次々と決まってきて
それに向かってスパートをかけ始めた。


国公立

私大

専門学校


将来に向けて走り出す中

真理子だけが将来を決められずにいた。



「頭がいいんだし、国公立だって
夢じゃないし・・・・
私大なら推薦だってあるし
落合はどうしたいのかな?」


誰もいなくなった教室で
進路相談をした。



「別にやりたいこと
見つからない・・・・。
大学もなんのために行くのか
理由が見つからない。」

真理子はそっぽを向いた。



「だけどさ・・・・
じゃあ、大学行ってから
きめたっていいじゃん?
4年間の間にゆっくりと決めたら?」

俺は進学校の教師として
アドバイスをする。


「先生・・・
めんどくさいんでしょ?
私の将来考えるの。」

真理子はめんどくさそうに
首をかしげた。




「そんなこと…ないって。
ほんと心配してんだって。」



「とりあえず進学って
言えば担任としてほっとする?」

真理子は俺を見つめた。
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