闇の花~2人の殺し屋~
『あいつらなんだけどさ、俺が殺ってもいい?』
『いいけど…全員?』
ラックは頷く。
珍しい。ラックが1人で殺るって言うなんて…
まぁ、それだけムカつくってことなのかしら。
私も頷いた。
『角島さんは頼んだ』
『了解』
そうして細かい打ち合わせをして私達は別れた。
「それにしても君は哀れだねー」
指定場所につくとさっきと違うチンピラが角島さんに近づいた。
「せっかく金持ちの家出て親とは絶縁状態。なのにたまたま出たパーティーで誘拐された。
君は本当についてないよね。可哀想ー」
チンピラ達が大声で笑う。
その光景を私は半分冷静に、半分いらつく気持ちで見ていた。