先輩王子のちょっと危険な甘い罠
罠3
授業が終わり、空を見上げると青空が広がっていた


普段なら裏庭でのんびりしているのに…


私は嫌々図書室のドアを開けた


ザッと図書室内を見渡し奥の窓際の机にカバンを置いて座る


いないじゃん!


他の生徒もいないし、アイツも別に来なくていいし


私は頬杖をついて外を見た


南側の窓だから、校門が見える


まさか忘れて帰ったりしてないでしょうね?


待ちぼうけなんてイヤなんだから


少し不安になりながら、待っていると、図書室のドアが開き、先輩が入ってきた


「おっ!ちゃんと待ってんじゃん」


「あ、当たり前です!」





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