隣人の狂気

孤独な2日間

ワタシの常識が他の人と違い始めたのはまだワタシがちっちゃい頃、ワタシが叔父さんの家に引き取られる以前の事。

ワタシの家はお父さんとワタシだけのいわゆる父子家庭だった。

物心ついた時にはもう2人っきりだったので違和感も不満もなかった。

ある雨の日お父さんは帰ってこなかった。

次の日からもずっと帰ってこなかった。

今思えばワタシの歪みはあの日から始まったんだとわかる。

だって…

ワタシはお父さんが死んだ事を簡単に受け入れてしまったから。

< 123 / 203 >

この作品をシェア

pagetop