先生が生徒を監禁して


「足を拘束したまま、手の拘束を外します。そうすれば上体はあがるでしょう」


「何が言いたいの……」


「おねだりしてみなさい」


手の拘束を外した。


夏川が上体をあげる。手首をさすり、体をかきはじめた。


タオルを手にしようとするが、残念、届かない。


「俺が拭きますよ」


「だから、初めては……」


「拭きます、よ」


「……」


「あなたのためですよ、かゆいでしょう。汚いと思うでしょう。何も全て脱げとは言いません。下着だけ残して、背中を向けてくださればいい。

俺は後ろから、なるべくあなたの体を見ないように拭きますから」


「……」


「一分待ちます。拭いてほしいときは、自分からシャツを脱いでください」


頭の中の時計で秒針を進めた。


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