ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
相手が幼く見えると思っていたのは私だけじゃなかったらしい。


ってか私のが4コも上だし!

しかも先に社会に出て、荒波で揉まれてるんだからー!


「あれ、お茶する気になった? 急いでるってココに?」


ぷぷっと笑われて我に返った。

目の前でガーッと自動ドアが開く。


……勢いで目的のコーヒーショップまでたどり着いてしまった。


「なに飲む?」


嬉しそうに注文カウンターにならぶ学生クンに、なんだかもう面倒くさくなって、


「キャラメルモカ」


注文を口にしていた。

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