使者の黙示録

・悲しき真実

占い師に「使者」と呼ばれた団司は

その顔に、戸惑う心情をあらわにする。


「俺、まだ生きてるんだけど…死んでるように見える?」

「その死者じゃないっ」


占い師の眉間に、またもやシワがよる。

妙に鬱陶しくて、やりにくい男だ。


「使者であるあなたは、神から強力な加護をうけているね」


占い師には、その事実がわかる。


「この文字は、一般の人には見えないんだよ」


そのことについて、他人に説明するのは初めてだ。


「私の一族でなければ、この青い文字は見ることも読むことも出来ないはずなんだ」

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