使者の黙示録
(いったい、どうなってるんだ今日は!?)


明らかに異常なことが、わが身におきていると感じる野瀬。

「このままではヤバい!」という予感が、野瀬の全身を駆け巡る。


不安と焦りが、胸の奥からジワジワと迫ってくる。

しかし、何をどうすれば良いのか全然わからない。


そこへ、不意に野瀬の目の前に、ライターを握る手がスッと現れ

「どうぞ」というべく、そのライターをシュボッと着火させる。


(誰だ?)


顔を見ようと、そっちの方へ振り向いた野瀬は

心臓が止まるかと思うほど驚いた。


茅島団司が、そこにいる。

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