使者の黙示録
「ああ、パチンコの店なら…」


親切な店員が、3つのホールを教えてくれた。

どの店も団司の行きつけのホールだ。

もちろん場所も聞き出したが、ここからはそんなに遠く離れていない。


ルゼは店員に礼を言うと、最寄りのホールに駆け出して行く。


(すぐに使者が見つかれば良いのだが…)


そう願うルゼの行動は、空回りに終わることを

彼女自身は知らないまま、パチンコの店に走る。


こういうときに限って

団司は、どこのホールにも顔を出してはいないのだった。

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