使者の黙示録
(どこの店にいるのだ?)


店というのは、パチンコのホールのことだ。

おそらく、団司はどこかのホールでパチンコをしているとルゼは思うのだが

彼女はホールの名称も場所も、まったく把握していない。


だがルゼは、やみくもに動いたところで、どうにもならないことを知っている。

彼女はそれほど馬鹿ではなかった。


冷静に思考を巡らす彼女は、アーケードの中にある店のひとつに入り

そこの男性店員に声をかける。


「すみません、ちょっと教えてほしい事があるのですが」


ルゼは、この辺りにパチンコの店がないかを彼に尋ねた。

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