キスはおとなの現実の【完】
7.カレとの出会い
はやく帰りたいな。

どうにかこうにか、ぽつんと浮いた空気にたえて、時計がようやく八時半をすぎた。

残り時間はあと三十分もない。

はやくすぎないかな、時間。

そんなふうに思っていると、とつぜん厨房のほうから男の人の大声がきこえた。
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