「……ちょっと、顔上げろよ。最初から読んでないくせに」

 阿佐子は少し困り顔でも笑いながら、「24頁に載ってる時計が欲しいわ」。

「俺がお前を愛ししていると言ったら?」

 阿佐子は一瞬目を瞬いたが、すぐにポーカーフェイスを意識する。

「言ったから何なの? 言わなければ何なの?」

「話を逸らすなよ」

 俺は逃げ腰の阿佐子をやんわりたしなめる。

(『親友はホスト』P1より)



 警視庁総監の父、イギリスの貴族の末裔である祖父。まばゆい世界の中で生まれた阿佐子はイギリスに許嫁がいながらも、限られた時間の中で恋に落ちる。



 ※「絡む指 強引な誘い 背には壁」の過去編になりますが本編とはほとんど関係ありません。

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