好きになっても、いいですか?
desire:欲望

01



深夜0時を回る少し前に、社長室のある15階のフロアに二つの人影があった。


その二つの影は、音を立てないようにセキュリティもすり抜けながら、ある一室に侵入する。


「こういうのが得意って、すごく助かるわ」
「……もう暫く巻き込まないでくれよ」


その二人が小声でそんな会話をしながら、ある一つのパソコンを起動させる。

真っ暗な室内に白く光る画面に顔を向ける。
それを操作している人物の肩に、後ろから軽く手を回してくすくすと笑いながら囁くのは甘い声。


「あら。もともと関係を迫ってきたのはそっちでしょ?」
「でもさすがに今回はヤバイから。これきりにしてくれよ」
「ふん」


そうして後ろにいた人物が入れ替わってパソコンに向かう。



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