それは上質の絹糸に金糸を混ぜて織られたものだった。

リーンの身分では、おそらく一生着るはずのない立派な衣装。それらをすべて脱がされ……正確には自ら脱ぐように言われ、リーンは立っていた。


裸体を晒すだけでも充分に恥ずかしい。

重い病にかかったことのないリーンは、医師や薬師に身体を診せたこともなかった。

クアルンほどではないが、宗教的にはバスィールも変わりない。夫以外に肌を見せ、ましてや秘められた部分に触られるなど、ありえない事態だ。


しかし、婚前に純潔を確認する儀式があると言われたら、リーンに逆らう術はない。

王女の純潔は王に捧げる。ならば、この側近に奪われる可能性などあるはずがない。


(儀式が終わるまで……それまでの我慢よ……それまでの)


リーンは懸命に自分を励ますが、カリムの指先は彼女を翻弄し、“それ”だけでは済ましてくれそうになかった。


「できません……そ、そんな脚を、なんて」