ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)

「本当に、なのさん可愛い。


動揺してますよね?」


畜生、


異性から可愛いって言われた事ないからね!!


「どっ動揺なんかしてないよ!」


「初々しいですね。

可愛いから、


って言ってるんです。」


外国の方は、こんなに積極的なんだろうか?

乙女ゲームのキャラみたいなセリフ!


某お笑い芸人の



あまぁーい!


が、エンドレスで流れてる。


「怒らないでください。

なのさんの笑顔が見たいんですから!

ほら、

笑って?」



一々反応しちゃうじゃないかー。とりあえず、笑ってみせた。



「なのさん。」


「何?」


「皆川さんじゃなくて、

海って呼んでくれませんか?」


「分かったよ。

海って呼ぶねー。」


小説みたいに、

うっぅー…。

恥ずかしくて言えませぇーん。

って、

私は、名前を呼ぶのは恥ずかしくない。




「じゃあ、うーくんってどう?」


笑いながら、提案してみた。



「恥ずかしいから、やめてください…」


照れてる海って、可愛いと思った。


「私も、さん付は無しだからねっ!

なのって呼んで?」



「それじゃ…

…なっ…なっ…

なのっ…。」


聞いてるこっちが、恥ずかしいじゃんか。

さっき言ったヒロインみたいな反応。


いつも、好き好きって言ってんのに。


名前を、言うのは恥ずかしいんかい!!


「よし!お互い様ね!」


「はい!!

なのっ!

もう慣れましたからね。」


「そろそろ水族館だ!!

待ってて!私のベルーガちゃん!」


「晴れて良かったですね。

なの…子供みたいです。」


そう言いながら、私の頭を撫でた。









楽しい一日になりそうだ。






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