東京へ 〜僕の夢を乗せて
大好きな音楽をやるために
東京へ来たのに回りのレベルの高さについていけない

狭いアパートの中では

好きなギターも思うように弾けず

仕方なく近くの公園で弾いた

土日はコンビニでバイトもした
このギターも高校生の時バイトして買ったものなので

かなり気にいっている


ふと自分は何故ここにいるんだろうと思う


一人くらしにあんなにあがれていたのに

この淋しさは何だろう?


なんでこんなに実家が恋しいのだろう


友達と遊び回ったり

買い物をしても気分は晴れなかった


この道が正しかったのか?

僕は悩みながら長い休みには実家に帰った


狭いこの部屋もいごこちが良くて眠れた

ご飯も美味しくておかわりをした


「一人で生活する大変さが分かっただけでも良かったな」と父は笑う


父は本当に心の広い人だ


〔ちなみに体もでかい〕

父の料理は母よりもうまい

それ父は記念日を大切にし

24才になった僕の誕生日を今でも祝ってくれる


母はいつも結婚記念日を忘れ


今日はなんの日だった?と騒いでる


母はとにかく呑気な人で一年の半分は寝てるか

捜し物をしているじゃないかな?


< 8 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop