ドメスティック・エマージェンシー
第十三章
最初に見えたのは見覚えのない黄ばんだ天井だった。

横に視点を変えると、散らかったゴミクズにちらほらと光が差し、何の商品かを一目で判断させてくれた。
おにぎりや肉まんが多い。
私はこんなに食べない。

少々混乱状態になってきた頭にとどめを刺された。

窓際に、男が寝ていた。
相も変わらず仮面を付けて。

……そうか、私、この男の元へ身を投げたのだ。

ようやく理解出来、脱力した。
しかしすぐに体が強張る。






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