向日葵のような笑顔の君へ
デート
「明日、退院だってよ★」





1カ月後、やっと瞬は
明日、退院する事になった。





「もう、へますんじゃねぇぞ」





「へいへーい」




本当に分かってるんだか…。





「そう言えば、
みのりちゃんとはどうよ?」



瞬はニヤニヤとした顔で言った。



俺は啓にもみのりの事言ったし、
瞬にも言おうと思って言ったが…。

お見舞いに行っては
冷やかされ、ニヤニヤされ、
言わなきゃ良かった、と後悔するばかり。




あの後、メールしてて分かった事は、
みのりは俺らと同じ高校2年で
俺らの通ってる高校の近くにある
高校に通ってるらしい。





「どうって…別に」




「もしかして、
まだデートも行ってねぇの?!」





瞬は口をあんぐり開けていた。


そんなに驚かなくても…。
てか、お前みたいに
女慣れしてる俺じゃねぇの。


それに、女の扱いだって
分かんねぇし。
初めて好きになった奴だし…。






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