★★★★★
凍りついた心を溶かして……
過去の悲しい出来事から心を閉ざした准教授阿久津を、ひたむきに愛することで救おうとする主人公、奈緒。

好きになりすぎて、空回りして、時にすれ違ってしまう二人がもどかしく、何度も胸が締め付けられました。

けれど、それは無意味に読者を焦らそうというのではなく、二人にとってきっと必要な回り道だったのだろうと思わせてくれる丁寧な物語の運びはさすがです。

人の心を壊すのも、人。

けれど壊れた心を治療してくれるのもまた、人。そして深い愛……

そんなことを教えられたような気がします。

読後もしっとりとした余韻が残る、素敵な作品でした。
是非ご一読を。
来海シスコ
13/11/10 23:12

>>新着レビュー一覧へ