なんで俺じゃあかんねん
第5章
文化祭当日。

俺のクラスは意味わからんくらい盛況で・・・。

「坂井く~ん!来たよ~。」

「おー。萩野さん!」

萩野さんが友達連れて約束通り来てくれた。

「いやいや、はぎちゃん。そこはハルの前に彼氏である俺に声かけるべきやろ。」

あきれ顔で後ろからやってきた三木。

「ミッキーおったん?気づかんかった!

ほら紗枝の目って、イケメンセンサーが強めやから~。」

相変わらずやな・・・。

「てか、やばいやん!!噂以上やん!?」

俺のウェイター姿に目を輝かせる。

視界の端で落胆している三木は、とりあえずそっとしとくか。

「斉藤くんは?どこ~?」

「あー斉藤は今写真担当やから。」

と、撮影コーナーで客と写真を撮る斎藤を指す。

「え、なにそれ?」

「時間制でウェイターと記念撮影できるねん。で、今は斉藤と写真とれる時間。」

ぶっちゃけあいつと撮りたい奴なんて・・・
とか思ってたけど、予想外に列を作っている。

まあ、割と似合ってるしかっこいいからな。


「マジで!?紗枝もとりたい~!!行こう?」

と友達の腕をひく。

「別途料金かかりま~す。」

その背中に呼びかける。

すると「きっちり売り上げに貢献するよ!」と一度振り返り列に加わった。
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