『愛してる』って囁いて。
幸せな朝 -怜side-
隣で寝ている愛しい女の頭を撫でる。
もちろん...、葉月だ。
昨日の夜、震えていた葉月。
『俺はほんとに何してたんだよ』って自分に苛立って......
それと同時に、『幸せにしなきゃ』って思った。
「...ん......」
すると、ゆっくり葉月が目を開けた。
「おはよ、葉月」
「...へ......」
葉月はしばらくボーッとしていたが、自分の姿と俺を見て、やっと状況を理解したらしい。
葉月の顔が一気に赤くなる。
「あ...、うぅ......」
葉月は布団で自分の顔を隠した。
あぁ...、可愛すぎなんだけど。