オンライン中毒
禁断の介護
 病院勤務を5時に終え、姑の家に向かう準備をする。


自宅から少しだけ離れた、隣町にある夫の実家は、世田谷にあり、豪華な一軒家が軒並みそろえる一角にあった。


3階建てに住めるなら、ヘルパーでも雇えばいいのに……。私を扱き使うだけ使って、一銭もくれない。強欲な姑。


私達の家を購入した時に、頭金を出して貰ったので、逆らえないのが頭が痛い。


今思うと夫は、介護の世話を押し付けたいのもあって、結婚を急いだ気もする。


現に結婚するまで義理父には一切会わせて貰えなかった。呆けていると知られたくなかったんだろう。マザコン亭主のことだ。ありえなくはない。


駅の近くのスーパーで、少し高めの食材と姑の好きなチーズケーキを買い、急いで向かう。


セキュリティーが万全な、監視カメラ付のインターホンを押した。


――ピンポーン。


「朋子さんね、お入りになって」
< 12 / 170 >

この作品をシェア

pagetop