止まない雨はない
素直になって
私は、恭哉さんと別れてっていうか…逃げ出してきて…勝手に足は自宅に向かっていた。

家に入ると、兄がボーっとしていて…私はただいまの挨拶のそこそこに自分の部屋に飛び込んだ。

どうしてこんな感情になるのか分からない…

恭哉さんの彼女にあったくらいで…

あんなに見た目がかっこよくて、優しい人なら、彼女がいてもおかしくない。

私とあっていたのだって、私の事をかわいそうな子って思っていたからだろうし。

そう分かっていても、何だか胸が苦しく思う。

なんだろう…この気持ち。



朝、身支度をしているときに、引き出しから出した真新しいルージュ。

かおりちゃんから、きれいになりたいと思ったら時に使って…

そう言われてもらったもの。

ずっと引き出しの中で眠っていたものを…

今日、初めて使った。
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