私の存在を、涼の前から一切消す手筈は私がする。
おまえは口をつぐんでいればいい。
~無にする女 綺樹~


彼女を取り戻したい。
教えてくれ。
うなるように呟いた。
~失った男 涼~


「おまえが愛人にでもしてこいと言ったんだろ」
「ええ、そうです。
 愛人ということは正妻がいるんです。
 だから、あなたがとっとと結婚して、彼女を解放してあげなさい」
~思惑のある男 成介~


「涼から常々伺っていましたが、お会いするのは初めてですね。
 光栄です。
 ぜひ、今度、ご連絡ください」
瞬が好印象を抱かせる微笑を向けた。
だがその目は油断がない。
~近づく男 瞬~


シャツの下に隠していた銃を取り出した。
躊躇なく、こめかみにあてて引き金を引く。
乾いた破裂音。


「西園寺の男には、昔から例外なく悪魔の血が流れているんですよ」


スペインの旧家の当主かつアメリカ屈指の財閥ダバリードの参謀である、綺樹。
西園寺家の後継者から逃れられない、涼。
本当の真意は不明な、涼の秘書、成介。
最初は興味だけだった、悪友の瞬。

東京で絡み合い、壊れていく。

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