契約妻ですが、とろとろに愛されてます

煽られる

琉聖Side


柚葉に近づくとバスオイルのバラの香りが漂う。その香りは俺の自制心を狂わせようとしている。柚葉からキスをしてくれるのはかなり珍しい。しかもピンク色の唇から出た言葉は俺の自制心を壊した。


華奢な身体を抱きしめ、柚葉の耳に唇を移動させ甘噛みする。


「っ……あ……」


「体調は?」


俺は耳朶をやんわりと刺激しながら聞いた。今ならここで止められる。


「大丈夫だよ。問題ないから……」


柚葉の指が俺の頬に触れ、唇を求めてくる。俺の自制心は完全に壊れた。こんなに愛しい存在に甘えられたら愛さずにはいられない。


頬をピンク色に染めて呟く柚葉の身体を抱き上げてベッドルームに運び、ベッドに横たわらせると息もつけないほど激しくキスを深めていく。


「んっ……」


柚葉の雰囲気に良く似合う淡いピンクのガウンの紐がほどき、その下のナイトドレスの胸のリボンをゆっくり解いていく。


柚葉の瞳と絡まりあうと、恥ずかしげに潤んだ視線を逸らす。


「自分から誘ったのに恥ずかしい?」


俺は意地悪く聞いた。その途端に、白い胸元から頬へと肌がピンク色に帯びていく。リボンを解くと俺の手にしっとりと吸いつくような胸が露わになった。


「きれいだ……」


ツンと尖ったピンク色の頂を口に含み舌で捏ねるように転がす。


「あ……っん……」


片方の胸を指で攻めたてると、俺の身体の下で柚葉は身をくねらせる。繊細な柚葉の身体を傷つけないように愛撫する手は今までにないくらいに気遣う。


これまで俺にこんな想いを抱かせた女がいるだろうか。これほど愛しく想える女……幸せにしなければ。


俺は柚葉を愛しながら、そんな想いにかられていた。


腕の中の柚葉は腕を伸ばし、俺の頬をそっと撫でていく。その指を軽く食むと笑みを柚葉は浮かべた。

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