イケメンの顔面踏んづけた結果。
言葉にできない





慧side








「見て見て!あの人!」




麗華に促されるままとあるファーストフード店の中を覗けば、レジで懸命に働いている一人の男。




「かっこいいでしょ?」




そして満足そうに微笑む。




「…おい麗華。お前の言ってた超重要なことってコレか!?」



「そうだけど?
せっかくだからあたしの好きな人見せてあげようと思って」





どうでもいいわ。




「帰る」




俺は今こんなことやってる場合じゃねーんだよ!!



一生懸命ファーストフード店の中を覗く麗華を放置し、クルリと踵を返すと「は!?まだ全然見てないでしょ彼のこと!!」なんて声が追いかけてきた。



だからお前の彼なんてどうでもいいんだよ。




“だったら岡も俺と二人で会っても文句ないよな?”




…なんだよアイツ。




もしかしてまだ好きなのか?






< 256 / 290 >

この作品をシェア

pagetop