ディスオーダー【短編集】
4 → 地球温暖化

 カンカンと照らす太陽の下、僕はどこまでも続く青い空と動く白い雲を見上げていた。

 どれくらいの時間、上を見上げていたのだろうか。かれこれ30分くらいだろうか。

 いや、もしかしたら1時間近く見上げていたのかもしれないし、実のところ1分も経っていないのかもしれない。

 まぁ……そんなこんなで僕は今日も息をしているわけです。

 息を吸ったり。吐いたり。吸ったり。吐いたり……。

 息を吸って吐くたびに肺が伸び縮みするから、そのたびにその分視界がブレる。

 動いている雲がさらに動いて、実際のところどれくらい動いているのかが分からない。

 だったら息を止めろよって話なんだけど、止めたら止めたでかなりキツいんだよね。

 苦しいし。

 苦しいのは嫌だし。
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