私の恋and事件簿♥
第1部 ⑥〜好き?〜



「野神…どうしたんだ?」



2人して無言で、5分が過ぎた頃、ようやく署長のお目覚め。

「北斗に殴られたか?」なんて言いながら、私の鼻に刺さるティッシュを指差す。



「いえ、とんでもない!;;」



殴られたら倍返しでしょ。

いや…逮捕させよう!

しかし、この親子は、私の間抜けな姿に笑わないなんて、何とも出来た親子だ。



「なら良いが、何。お前らは好き同士なのか?」



「――へ?好きですか!?」



私は署長の発言に過剰反応。

みるみる染まる頬。

…ダメだ。

山下家は、私を沸騰…、それどころか、バックドラフトを起こす天才だ。
< 61 / 330 >

この作品をシェア

pagetop