私の王子様を見つけました

私が商品だと言うことに変わりはなくて

沖縄の水着撮影も無事に終わった。


拓斗に近づけたと思ったのはどうやら勘違いのようで、あの日ホテルでルームサービスをとって、二人で食べるのかとおもったら、拓斗に電話がかかってきてそのまま出て行き。


拓斗が再び部屋を訪ねて来ることはなかった。


期待なんかして本当にバカだな。



一人で部屋にいると、直人さんがフルーツを持って来てくれたのが嬉しかった。



店長が常に私の私生活を監視してたらしい。


あのボロアパートに、店長が盗聴器を隠していたなんて、本当に驚きだ。


店長の部屋には私の私物があり、もう、誰も信じられない。


直人さんから、拓斗が私を助けに来た時の話を聞いても本当なのかと疑った。


拓斗にとって私は商品だから、商品に傷がついては困ると思っただけだと思う。


東京に戻れば、又新しい仕事が待っているし。


今度はどんな仕事なのか、楽しみだ。


嫌な事は仕事して忘れよう。


まだ、私の居場所はあるから大丈夫だと、自分に言い聞かせた。






















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