シャラは、トワラ星でただ一人、「魔術ノ民」の血を引く、カウン国王女の少女。 幼い頃、父と兄を一気に失ったシャラは、母リヨンと幸せに暮らしていた。 しかし、シャラが十歳の時、リヨンは国の掟に準じて、死刑に身代わり処刑されることになってしまう。 死罪を覚悟して、母を助けに行ったシャラだったが、皮肉にもその母に助けられる。 ―私が今からすることを、この先絶対にしてはならないよ。私は、死を選ぶものとしてふさわしいものを使うのだから…。 謎の言葉を残して、リヨンはランギョを操り、シャラをカウン国から逃がす。 流され続け、気を失ったシャラを助け上げたのは、幸か不幸か、シャラと八年前に生き別れた、兄スフィルだった。 ―あなたは幸せになれる！生きて幸せになりなさい！ 母の最期の言葉を胸に、歩き始めたシャラだったが、次々と不幸が襲う。 そして、ある日のこと。 獣と心を通わせることに成功したシャラが辿ったのは、これまでよりも遥かに過酷な道だった。 母たちと過ごした記憶の断片と共に、シャラは歩み続ける。 シャラの戦いが、今、幕を開ける…！

最初はただの、 好奇心だったの。 何百年も何千年も 水底で生きてきた。 だから、 光を見たかったの。 でも‥ それが間違いだった。 (c)aoienogu

悪夢と現実 精神世界と現実世界 全ては表裏一体 紙一重｡ ※短篇集｡

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