きみの声を聞かせて




聞いた瞬間、驚いた顔してて、なんだか企んでるような表情にも見えたけど



気のせいかと思ってわたしはまた翔矢くんと一緒に家に向かって歩き出した。



おばさんと話してからまた歩き出すとすぐにわたしの家に着いた。



((また明日学校で会おうね!今日は本当にありがとう!))



「あぁ、じゃあな」



((気を付けて帰ってね!))



翔矢くんはスマホの画面を見ると、わたしの頭をポンポンとして「分かってるから、夏帆は早く家に入れ」と言って、自転車に乗ると帰って行った。



わたしはいつものように翔矢くんが見えなくなるまで、見送ると家のドアを開けた。



そして、今日のことを1つ1つ思い出しながら、翔矢くんにもう一度“今日はありがとう!すごく楽しかった!”とLINEを送って眠りについたんだ。



< 264 / 308 >

この作品をシェア

pagetop