*魔法の香り*
*魔法の香り

「先輩、お待たせしました」



「じゃあ行こうか?」



「はい」





 人谷先輩の後について

 雰囲気のあるレストランに入る。



 うわぁ、大人っぽい雰囲気

 値段も高そう……。



 案内されて座った窓際の席から

 日の落ちた薄暗い海と

 ライトアップされたビルが

 遠くに見えた。





「素敵なお店ですね?」



「ここのホテルの1階のお店にうちの商品を仕入れしてくれる所があって、今回まとめて5点買ってくれたんだ」





 ドキッ☆



 そ、そんな

 つながりがあったんですか?





「その時に、ランチで食べて美味しかったからつい予約しちゃって……、悪かったね、予約してたお店キャンセルさせちゃって」



「いいえ大丈夫です、こんな素敵なお店に連れて来てもらえて、かえって得しちゃいました」





 そう言えば、あのお店の予約

 来週にずらしていたような……。





「来週、よかったら連れて行ってくれる?」





 えっ!?



 それは、願ってもない

 次の約束につながった、から……。





「よ、喜んで!!」



 
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