結婚に愛はあるのか?
…改めて、リビングで向かい合い座った。

…でもなぜか、私の左側には、優也。

右側には、沙織が座り、向かい側には、陽介だけが座った。


重苦しい空気に、胸が締め付けられる。


ちょっとお腹がキュッと痛むのは、この空気のせいだろうか?

それとも、久しぶりの再会に、お腹の子供が騒いでいるからなのか?


「…で、何で、愛を連れて行こうとしたの?」

話しはじめたのは沙織。


「だから、ちゃんと話が出来ていないからだ。

ずっと携帯も出ないし、家は引っ越してどこに行ったかわからなかった。

勝手に置いて行った手紙だけで、面と向かって、話せてない」

私を見ながらそう言った陽介。

・・・私はチラッと陽介を見ただけで、俯いていた。


「何で、アンタから逃げ出さなくちゃならなかったのか?

それが一番知りたいね。お腹に赤ちゃんまで宿しているのに、

なぜ、離れなきゃならなかったのか?

…大体、高校の時、沙織と付き合ってる時も、いつも無表情で、

口数も少なかったからな」


…高校の時?…沙織と付き合ってた?

その言葉が何度も、頭の中でこだまする・・・
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