極上ショコラ【短】
「俺から編集長に話を付ける。お前が出席しないなら俺も出ないって言えば、お前一人くらい出席させるだろ」


確かに、あたしが出席する事で篠原がパーティーに出るのなら、その条件は通るだろう。


ただ、彼以上に社交的な場が苦手なあたしにとっては、拷問以外の何物でも無いのだけど…。


「わかりました。許可が出れば、先生がおっしゃるようにします」


「あぁ」


篠原は満足げな笑みを浮かべたかと思うと、あたしを抱き竦めた。


「ちょっ……!先生!?あたし、今日は仕事で……」


身を捩ろうとすると、それよりも強い力で体を押さえ込まれてしまった。


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