極上ショコラ【短】
「ん?もっと?」


白々しい声を落とす篠原は、一向に律動を緩めようとはしない。


「せんっ、せぇ……っ」


「……いい加減に学習しろよ、雛子」


「ヒッ……!」


苛立ち混じりの言葉とともに最奥を突かれ、声にならない声を上げて喉を仰け反らせてしまう。


「“先生”じゃなくて、“龍司(リュウジ)”だって言ってるだろ?それとも、雛子は俺に躾けて欲しくて、わざと反抗してるのか?」


不機嫌になった篠原は、らしくない程に優しい口調だから余計に恐くなる。


「ちがっ……」


必死に首をブンブンと振ると、彼があたしの体を起こした。


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