祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「ただいま。あらら、キヨ寝ちゃったのね」


「イノリ?顔赤いけどどうした?……もしかして!キヨとあんな事やそんな事して………ぐはっ!!」



イノリがケンの腹を蹴ると、ケンはその場にうずくまる。




「………川の字で寝よう」



カゼはうずくまっているケンを踏み潰すと、一列に並んで敷いてある布団を繋げた。




「別にいいけど、あんた達密着して寝るからって発情しないでね。…特にケン!」


「何で俺なんだよ〜普通そこはカゼでしょ」


「カゼとイノリはケンよりは出来た男だと思うけど」


「何それっ!でもゴロ寝って楽しそう。俺、キヨの隣〜♪」


「………俺がもう寝てるから無理。ごめんね」


「謝るならどいてよ!カゼのバカっ!!」




暫く騒いでいた4人も酒が入っているせいか、すぐに眠りについた。



イノリ、キヨ、カゼ、カンナ、ケンの順に寄り添って眠る5人。





寝息だけがこだまする静かな部屋に、いきなり爆音が響いた。



「……!うっせぇな!!何だよ」

「…ケンの携帯が鳴ってるみたいね」



爆音に目を覚ましたイノリとカンナ。


爆音が響いているというのに他の3人は起きない。




カンナは隣で眠っているケンを起こそうと揺する。



「ん〜?…キヨ好き………」

「ダメね、起きないわ」

「ケンの携帯、トイレにでも捨てるか」

「いくらなんでもそれはダメよ」




イノリは起き上がるとケンの携帯から電池パックを抜き取り、投げ捨てた。
< 432 / 479 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop