私達は机の落書きから始まった。
 
 
「あのドラ○もん、キモすぎ!」
 
 
「いや、可愛過ぎの間違いだろ。」
 
 
放課後の屋上、私と遼平で、例の落書きについて盛り上がっていた。
 
 
いや、可愛くはないでしょ。
 
 
目とかめっちゃ充血してたし…
 
 
普通にキモいでしょ。
 
 
冷めた目で遼平の顔を見る。
 
 
「いやいや、傑作だったろ?」
 
 
なんて、いつも通りの他愛ない会話。
 
 
今日あった事とか、昨日のテレビの話とか、本当に他愛ない話。
 
 
「ねぇねぇ、遼平の耳ってピアス何個付いてるの?」
 
 
「ん~?
右に6個と、左に5個。」
 
 
ぎゃあ…
 
 
痛そう、重そう、痛そう。
 
 
想像して、私が両耳に手を当てる。
 
 
「菜々ちゃんは開けないの?」
 
 
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