私達は机の落書きから始まった。
 
 
最近の遼平は、いつにも増して上の空な事が多い。
 
 
あの日から…
 
 
理由はわかってるよ。
 
 
舞ちゃんの事 考えてるんだ。
 
 
いつもの移動教室、机に頬杖をつきながら窓の外を眺める遼平。
 
 
窓からの日差しが遼平の明るい髪を更に明るくする。
 
 
長い睫毛が影る。
 
 
理由の整った顔立ちが、更にかっこ良く見える。
 
 
「…そんな見んな。」
 
 
上の空だったから、ジッと見ても気付かないだろうと感潜ってたけど、気付かれた。
 
 
大きな手の平を私の顔に突き出して、私の視界を遮る。
 
 
見るくらいさせてくれてもいいのに…
 
 
「そんなに見られると穴あくから。」
 
 
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