私達は机の落書きから始まった。
 
 
「遼平は私に穴開けたくせに」
 
 
自分の右耳に触れると、遼平頬杖をしてた手をわたしの髪に触れて、
 
 
「俺はいいの。
 
それは、シルシだから。」
 
 
優しく触る指がくすぐったい。
 
 
「シルシ?」
 
 
「そっ。
前にも言ったろ?
 
俺のだっていうシルシ。」
 
 
ねぇ、気付いてんの?
 
 
私の気持ち…
 
 
だから、そんな風に言うの?
 
 
「…何 勝手な事言ってんの?」
 
 
照れ隠しに言い返してみても、
 
 
「違うの?」
 
 
意味がない事くらいわかってた。
 
 
「…違わないけど…(ボソッ)」
 
 
私がそう言うと、満足そうに、二カッと笑う遼平。
 
 
不覚にも、その笑顔にドキッとしてしまう。
 
 
 
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